こんなにいい天気の日は、外に出ないでどうするの!
私は適当に髪をセットして、洋服に腕を通す。特に用は無いのだけれど、天気がいいと出掛けたくなるよねって話。
家を出てブラブラと歩く。商店街の方に行こうかなぁ、誰かに会えるかもしれないし。行き先が決まった足は、新しい気持ちで歩きだそうと動く。しかしその瞬間、私は小さな力に引っ張られた。
『ん?』
足に違和感を感じた私は、視線を下へ落とす。するとそこには、牛柄の服を来た小さな男の子がいた。涙と鼻水のオプション付きで。
『ど、どうしたの?迷子になっちゃったの?』
「ひっく…ママン…つなぁー…。」
『つな?』
つな。その単語には聞き覚えがあった。同じ中学に通う、ある意味有名な沢田綱吉。通称ダメツナ。
まぁ"つな"なんてそこら中にある単語だし、それが沢田とも限らないし…。
…聞いてみるか。
『ねぇ、つなって沢田のこと?だったらお姉ちゃん、お家知ってるよ?』
「……んーとねぇ…ツナはおれっちの子分なんだよ。でもねぇ、ツナは何やってもダメだから、おれっちが子分にしてあげたの。」
まだ少し涙は残るものの、男の子はニッコリと笑った。これなら大丈夫かなと思いつつ、こんな子供にまでダメなんて言われてる沢田って…となんとも言えない気持ちになる。
「おれっちはランボさんだよ!リボーンを倒して、最強のマフィアのボスになるんだもんね!」
『へーすごいね!リボーンってランボくんのお友達なの?』
「リボーンはツナん家にいるんだもんね。そいつを倒せば最強になれるってボスに言われたんだじょ〜。」
『ふふ、頑張ってね!あ、でもあんまり危ないことはしないでね。』
歩きながら、私の足元をピョンピョン跳ね回って、とても楽しそうに話すランボくん。なんだか話の内容はわからないけど、泣き止んでくれたみたいだ。
『…あれ?ランボくん、髪の毛の中で何か光ってるよ?』
「ん〜?あ、これはキラキラのピカピカだから、おれっちの宝物なんだもんね!」
『ほんとだ、綺麗な指輪だね。誰かから貰ったの?』
「それは、本来なら俺の元にあるべき物だ。」
突然、背後から低い声がした。驚いて振り向くと、全身黒い服を着て、背中に傘を背負っている(?)男性が立っていた。口にピアスがついている…不良、かな?
『あ…もしかして、この指輪、いわくつき……』
「俺は生きているぞ!いきなり失礼な小娘だ…。」
怒鳴られてしまって、咄嗟にランボくんを抱き上げる。ランボくんは怖いのか小さく震えている。
「おれっち…あいつ嫌いだもんね…。」
震えた声で、しっかりそう言ったランボくん。どうやら初対面ではないようだが、親しい仲でもないようだ。
自然と腕に力が入る。
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ここまで書いて飽きました←
ランボさんは書いてて楽しかったけど、オチが見つからなくなったのでボツです!
タイトルすら決められなかったという。
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