Object:
或いは定刻
上り詰める永遠
限りあるような物言い
含んだ毒すら甘やかで
永遠の種類など知らなかったのに
たとえ口にできずとも構わない
わたしの永遠は今にある
とんだ御迷惑
僕らに手向けは要らない
どんな嘘なら受け入れるのか
掴んだものと逃がしたもの
あなたのお気に召すままに
世界を振り回せ
何度目かのもう一度
それでも互いの朝を知らない
夜に抗え
或いは定刻
消えてしまいそうに笑わないで
息を吐けば再浮上
この喉を潰してようやく歌える
この羽を失くしてようやく飛べる
あなたが奪った形ある自由
目に見えぬ自由をあなたは知らない
この心の奪い方をあなたは知らない
この身に宿った体温を思い出にはさせない
きみは無糖
ときどき微糖
甘さは自ら探すくらいがいい
冷えてたって構わない
寒いときはあたためてね
今夜だけは甘くしてね