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ともしびはフィザリスのもとに
きみとぼくとの小指の契り
ともしびはフィザリスのもとに
第三次バター・トースト紛争
傾慕ノンフィクション
赤いモアレのラッキー・ガール
バオバブの木に囁く
暗喩に隠された思慕
バウル、網膜がみる夢
哀情の思想的転向
フェンネルの葉を散らして
恋い焦がれてはいけない
赤子は魂に宿して
まったく失礼な声であった
それでも、悪魔と同義の
妄動は背骨だけが悟る
やあ、きみ見かけないね
静寂に耳を傾けて
13番街の少女とミステリ作家
優しい言葉が滑り落ちる
リフレイン・リフレイン、いずれかの信号を
白昼夢に浮かんだ心臓
皮膚をつたう疑惑の虫
二束三文で手放す愛
浅瀬に音階を投げ込んで
気弱な獣の苦しめかた
ケミカル・ミントブルー
誰もが自分の体温を知りたがっている
おはよう、ぼくの人質さん
忘れた感覚が痛み出す
拡散した灯台のひかりを集めて
振り払った残像、そして
心はいまだ魔霧のなかに
傷口からエトセトラ
理想的な陶器人形たち
落とし水は方円の器に随う
釣れない悪魔