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つまりは封筒の中で灰になる
誘導灯に群がる不可思議
破裂音を聞いているか
3行目にうずくまる思い
それが嘘でなければよい
さみしさを撫でるように
指先のネガティブ
不信を煮詰める
見えぬ意図
ふりかかった必然
春にうたう虫たち
ぼんやりと見え透けている
感嘆たちの召集
夜明けはもう、数km先に
ミニチュアに沈む思い出
逆走ノン・サブジェクト
林檎の目
あらすじなんか要らない
矛盾を同じ鍋で煮る
幸福の斑に冒される
ひとつも浮かばないんだ
「好き」をひるがえす
機械仕掛けの月
慣性のまま歩き続けている
見えるものは不自由である
地平線が叫んでいる
思惑にリズムをあたえている
複製という名の人格
乗算ワールド
姿勢のよい挨拶
古傷とひと夏の過去
縦書きの感情
マゼンタの通り
泣き顔を引っ張って歩く
ポケットに窮屈な星たち
顔なしの彗星