ご馳走様が聞こえない(白石謙也)

(白石、謙也22歳になりました)

「しぃらあいしぃい〜!!!」

 うわ完全に酔うとるなコイツ。中学からの同級生である謙也は飲めない癖に、飲む。そして悪絡みする。正直コイツと一緒に飲みたないわ。でもいっつも呼び出されると行ってまう。

「俺はなあ〜!立派な医者になるんやあああ〜そしてなぁ、みんなをなぁ〜助けたいんやぁあ!!!!」
「おうおう、わかっとるって…」
「うううっ!やっぱりお前は大!大親友や〜!俺のこと一番わかっとるう〜…」

 しくしくと泣き出した。泣き上戸とはコイツのことである。
「さぁ白石!もっとじゃんじゃん飲もーや!!!」
「謙也…もういい加減にしとき…」
「あぁ!?聞こえへんなぁ〜聞こえへんわあ〜!」

 そしてこの後、謙也はトイレの妖精になって、いつものごとく俺が介抱するのだった。

※お酒は20歳になってから

03.21
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -