海賊さんが熱いのでネタだけネタだけ(大事なことなので二回ry)


気が付いたら海の上、小さな板きれに掴まり漂流しているとなんか目の前で旅船っぽいのが海賊船に襲撃されていた。えっどうしよう最初からクライマックス。
もちろん夢主がどうにかすることも出来ずただ呆然と漂流したままその修羅場を見上げていると、血だらけの女の人が目の前に落ちてくる。さすがに驚いて女の人を助ければ、最後の力を振り絞って腕の中の赤ん坊を夢主へ差し出した。戸惑いながらもその子を受け取った夢主に微笑み、「この子をお願い」とだけ残して力尽きた女の人は海へと沈んでいってしまった。
すやすやと眠る赤ん坊を抱えて呆然。だがしかしここにいては夢主も赤ん坊も危険だと気付き、旅船から落ちてきた小舟(ぼろい)に乗り込み必死でその場を離れる。赤ん坊はそれでも起きない。図太いなこの子。
そんなわけで旅船からも海賊船からも離れてみたけど、周りは一面の海。島を目指して漕ごうにも既に体力は使い果たしており、赤ん坊もようやく状況を理解したのか泣き始め、泣きたいのはこっちだよ!とようやく状況を理解した夢主まで泣き出してしまう。これからどうしよう、っていうかここどこだろう。
小舟に積んであった少ない食糧や水を分け合い、名前も知らない赤ん坊をあやしたりその笑顔に励まされ生きる気力を思い出したりして遭難していたけれど、ついに食糧も水も尽き心身共に限界を迎える。徐々に意識を失っていく夢主。しかしせめてこの子だけはと最後の水を飲ませ、赤ん坊を抱きしめたまま気を失った。
そんな夢主が再び目を開けたら天井。あれ、と思って見ると腕にはいくつもの点滴が。どうやら助かったらしいと気付いた次の瞬間、頭によぎったのは腕の中にいたはずの赤ん坊のこと。飛び起きて部屋を見渡すも赤ん坊の姿はなく、点滴を引っこ抜いて部屋を飛び出す。そしてようやく甲板で見つけた赤ん坊を抱えていたのは――…。

っていうおはなし。ちなみに赤ん坊を抱えていた人については@白ひげ、A赤髪、B死の外科医、っていう候補が。
@の白ひげさんなら娘と一緒に孫まで出来ちまうとはなァ、グララララ!っていう家族愛ほのぼのルート。末の妹且つ一児の母親っていう不思議なポジションの夢主に息子達もどう接すればいいのか困惑しつつも妹も甥っ子も可愛いなチクショウ!っていう感じ。そうそう、赤ん坊は男の子です。白ひげさんルートでは白ひげさん直々に名づけてくれる。
Aの赤髪さんは恐らく船長を始めとしてほとんどの人が夢主の父親くらいの年代なので、若い女の子が一児の母親っていうのがすごく複雑な感じ。相手はどこの馬の骨だ!ってな気分にる。白ひげさんルートではお兄ちゃんがたくさんだったけど赤髪さんルートではお父さんがたくさんなので夢主に対しても赤ん坊に対しても過保護率がアップする。赤髪さんを始めとしてみんなでれでれ。赤髪さんが名付けようとしたら全力で止められて結局ベックマンが名付けてくれる。
Aの死の外科医さんは、船員が拾って来た夢主+α(ローさん的にはそんな認識)を仕方なしに船に乗せてる内に母親って生き物に興味を持つように。ぎこちなく、緊張した様子で赤ん坊を抱っこするローさんは非常に可愛いと思う。興味はあるから赤ん坊に構う夢主を観察するけど、ローさん自体は赤ん坊とかすっごく苦手そう。母は強しな夢主と、そんな夢主にいい感じに振り回されるハートの海賊団とローさん。ちなみにこっちのルートではベポが名付け親になってくれると思う。

どのルートでも共通してるのが、恐らく拾われてからしばらく赤ん坊は夢主が産んだものだと思われてる感じ。いやさすがに白ひげさんとかベポとかベックマンとか、名付け親には赤ん坊を預かった経緯は話してあるけど。ただ単に「まだ十代の女の子が母親だなんて…。相手の男についても故郷のことについても語らないし、きっと周囲の反対を押し切って故郷を飛び出して子供を産んだんだろうな…」みたいなすごく重い事情を抱えてる子だと勘違いされてると面白いと思う。JKだから恐らく十五とかそれくらい。十五歳の母的な。
最初はただ、自分の目の前で命を落としていった女の人を助けられなかった罪悪感から赤ん坊の面倒を見ていた。しかし徐々に母性に目覚め、異世界に来ちゃって帰り方もわからないため開き直り、この世界で赤ん坊の母親として生きていく(ついでに海賊になることも)決意をする。結果として母は強しになる夢主。わたしは楽しい。


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