タイトル通りなので苦手な方は即座に戻りましょう

夢主はエレンピオス生まれエレンピオス育ちの、生粋のエレンピオス人。
祖父が政府の重役で比較的裕福な家庭に生まれたお嬢様。しかし幼い頃から祖父の厳しい躾を受けて育ったため、我儘一つすら言えないどころか自己主張すらまともに出来ない。祖父から与えられることが当たり前として生きてきた、甘ったれ女子高生。ところでリーゼ・マクシアに学校があったんだからエレンピオスにもあるよね、学校。うん。
そんな夢主が本当に偶然、何のきっかけもなく断界殻の綻びに落ちてリーゼ・マクシアへトリップ。しかも、ミラ様のいるニ・アケリアに。そんな感じで始まるおはなし。
生粋のエレンピオス人だけど黒匣も持ってないし、別にリーゼ・マクシアにも精霊にも害を成そうとしてないしでとりあえずマクスウェルやミュゼも放置。ミラ様も対処に困ったあげくニ・アケリアに住まわせることにするが、もちろん突然現れた異世界人への周りの反応はよろしくない。
夢主も夢主でエレンピオスで今話題の異世界に来てしまい、しかも目の前の女性が精霊の主マクスウェルだと名乗るのでもう混乱。このままじゃ自分も異界炉計画に巻き込まれるし、祖父は異界炉計画に賛成だったし、精霊なんて訳わかんない生物がいるし。おかげで与えられた家に引きこもり、迎えを待って怯える毎日。
ミラ様はそんな夢主にも優しく真摯に接してくれて、最初は叱られたり諭されたりしながら徐々に成長してミラ様に心を開いていく。精霊の存在もちゃんと受け入れ、夢主が成長していくに従ってニ・アケリアにも馴染んでいくように。当然のようにイバルとは対立するけど、喧嘩友達のような、性別を超えた友情を育んでいく。
そして自分を変えてくれたミラ様には、憧れを通り越して世界も種族も性別も超えた感情を抱くように。もちろんミラ様には言えなくて、でも抑えることも出来なくて、感情を持て余す毎日。
でもある日突然、ミラ様はゲーム通り夢主を置いて旅に。それを追ってイバルも村を出てしまい、夢主は仕方なく帰りを待つ。しかしそんな夢主の元に戻ってきたミラ様は、二人の男を連れていた。一人はイバルが自分以上に敵対心を燃やし、自分と同じ瞳をミラ様に向けるジュード。そしてもう一人は、自分を見て驚いた顔をしたと思ったらすぐに祖父の名を言い当てたアルヴィン。夢主はアルヴィンを不審に思いつつも、ジュードに嫉妬心を燃やしそれどころじゃなかった。自分と同じ恋をしていながら、自分と違って後ろ指をさされることもないジュード。自分の方が先に好きだったのに。
そんで保護と言う名目でアルクノアに誘拐されかけた夢主を、アルヴィンの勧めもあって旅に同行することになる。みたいな、おなはし。
ちなみにアルヴィンとは、夢主が本当に幼い頃に面識があった。と言っても夢主は本当に幼かったので覚えてなくて、アルヴィンだけが覚えてる。だから夢主の出身も家柄も祖父のことも分かってて、何とかしてエレンピオスまで無事に送り届けなきゃと思ってるけど本人はミラ様と一緒にリーゼ・マクシアで生きたいと思ってるのでアルヴィンの行動は完全に夢主にとっては空回り。アルヴィン的には大切な同胞だと思っているので、夢主がミラ様に恋をしてるのに気付くけど、でも世界も性別も種族も違う相手に恋なんてするもんじゃないと思ったアルヴィンは夢主の想いを咎める。でも性別が同じってだけなのに自分は咎められて、同じ相手に恋をしてるジュードは咎められない理不尽に「どうしてそんなこと言うの!アルヴィンなんか嫌い!」って泣いて逃げられちゃう。損な役回りだと自嘲しながら、でも絶対に幸せになれない恋を諦めさせてやりたくてわざと厳しいことを言うしかないアルヴィンくんまじ不憫。
ミラ様とどうなるのかはわかんないけど、多分夢主がミラ様に告白したら性別とかそういうことを気にせずちゃんと答えてくれると思う。そんな感じの薄暗いゆり夢…と言いたいところだけど可愛いゆり夢も!書きたい!


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