・お市ちゃんの側仕えになりたい
夢主は子供の頃からお市ちゃんにお仕えしている侍女さん。女中さんと言えばいいのか何と言えばいいのか。歴史ものを書くときの資料がほしい。何かいいのないですか。
お市ちゃんを唯一の主と敬いつつお市ちゃんよりちょっとだけ年上だからしっかりお市ちゃんを叱ったりも出来る。お市ちゃんにとってはお母さんやお姉ちゃんみたいなもので、浅井家に嫁ぐ時も信長様に「市、嫁入り道具は夢主がいい…」とねだっちゃって信長様も高笑いしながら「是非もなし!」みたいな感じで夢主まで浅井に。ちなみに夢主は未婚。お市ちゃんがべったりなので男が付け入る隙がない。でも蘭丸辺りが「このまま行き遅れになるようだったら、蘭丸が貰ってやるよ!」とか言ってくれてるとひたすら可愛いです。蘭丸の初恋の相手とかいいなあ。
浅井では夫婦間のフォローに明け暮れる毎日。長政様は不器用でツンデレだけど本当にお市ちゃんを愛してくれてるのがわかってるのでお市ちゃんを慰めつつ仲直りさせつつ、幸せな毎日。夢主自身もおお市ちゃんが自分の手から離れつつあるので浅井の家臣辺りとちょっと仲良くなったり。幸せな日々。
しかしそれもあっけなく終わりを迎え、長政様は殺されお市ちゃんは織田に連れ戻され夢主は牢屋に入れられて。そしてなんやかんやで本能寺の変。夢主はどさくさに紛れて牢屋から脱走してお市ちゃんを探すも、織田軍残党に捕らえられる。
お市ちゃんはすでに第五天魔王となり人を人とも認識出来ていないが、どうやら夢主を探している模様。夢主を探させながら各地を侵略してほしいので、夢主は再び牢屋行きに。それでも脱走しようとする夢主にキレた残党は、もう二度と立つことも出来ないような傷を両足に負わせる。もう立ち上がることも出来なくて、理不尽な暴力に耐えるしかない毎日でも、自分までおかしくなったら誰もお市ちゃんを守ってやれないと何とか正気を保つ夢主を助けてくれたのは、お市ちゃんを保護し織田軍残党を捕らえてくれた家康だった。
仮にここで三成か大谷さんが来てたら夢主死ぬな、うん。死ぬわ。
そんなわけで家康のおかげでお市ちゃんと再会出来たけど、お市ちゃんは夢主の想像以上だった。目の前にいる夢主を夢主として認識してくれない。それでも誰かと、夢主を探し続けている。もう名前も呼ばれないのに、夢主は夢主としてお市ちゃんの側に仕え続ける。
家康を追って戦場に向かおうとするお市ちゃんを必死に止めるも、それならあなたも一緒に行きましょうと足元から伸びてきた大きな黒い手に掬い上げられ黒い手に抱えられながら戦場に。家康びっくり。夢主涙目。思わず小十郎も政宗もやめてやれよ状態。
歩けない夢主のために足として呼び出され夢主のために頑張ってくれる黒い手ちゃん。かわゆす。
家康の城で、夢を見るように生きるお市ちゃんの側に仕え続ける。もう二度と名前を呼んでくれなくても、自分の主はお市ちゃんだけだから。救いもなければこれ以上の絶望もない、夢よりも残酷なおはなし。
暗い。ひたすら暗い。恋愛要素ない。仮にあったとしても…同情的な意味でよく気にかけていた家康が何かどっかを決定的に間違えて夢主を好きになっちゃったりとか。夢主の生き方に尊敬すら抱いている小十郎としっとりしてて最終的に政宗に背中蹴飛ばされる恋とか、実は生き残ってた蘭丸が青年になって約束を果たしに来てくれるとか(迷子は蘭丸と濃姫様が大好きでした死んだなんて信じたくない)、そういうの。あ、松永さんとかもよさげ。とりあえずシリアス。楽しい。
それにしてもくっそなげえな!PCから見てもなげえ!設定だけなはずなのに!何でだ!

とりあえず今はこれだけで!思いついたらまたつけたすかも!


menu

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -