05:last prologue...「beautiful world」アフター
カノンノとユーリとアスベルとスパーダとリオンとナマエ


「うわー…」
「ナマエ、どうしたの?そんなに端に寄ったら落ちちゃうよ。下に何かあった?」
「いや、ここって確か世界樹の真上に在ったじゃん。だから実際のところどのくらい高いんだろうなーと思って下を覗いて見たんだけど…」
「……わからないね…」
「よく考えたらここ自体が異世界なんだし、当然のことなんだろうけど…っと、風も強いね。…ちょ、うわっ」
「きゃっ」
「(女子力…)」
「ナマエっ、何でぼーっとしてるの!スカートを押さえる!」
「あっはい」


「…………白」
「魔人闇」

「…はー、びっくりした。突風かな?」
「そうだね…」
「もう、ナマエったらさっきからぼーっとしちゃってどうしたの?」
「いや、咄嗟の時こそ女子力の差が明らかにされるんだなと思って」
「じょしりょく?なぁに、それ?」
「…強いて言うなら女子としての戦闘力を表しているんじゃないかな!」

「ふ、二人共、良ければこれを」
「ほらよ、」
「アスベルさん」
「ユーリさ、うぷ。…顔面に投げ付ける必要性はなかったんじゃないですかね!」
「ナイスキャッチ」
「って、これ、リオンさんのマントじゃないですか。どうしてユーリさんがこれを…」
「あそこでスパーダ相手にコンボ決めてるリオンから剥ぎ取って来た」
「は、剥ぎ取り…って、へ?リオンさんが、スパーダさんにコンボ………決めてるー!?」
「ええええ!?」

「魔陣煉獄殺!」

「しかも秘奥義までばっちりと!!」
「まだ敵とも遭遇してないのにどうしてオーバーリミッツ出来たの!?」
「終わったぞ」
「ああ、ご苦労さん」
「さて、リオンも戻って来たことだし、いい加減先に進もうか」
「な、何事もなかったかのように進もうとしていらっしゃる…」
「い、一体何があったのかな……」
「わからない…わからないけど、何か別にわからなくてもいいような気がしてきたからとりあえず先に進もうか」
「…そう、だね……」


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