ソフィとナマエ


「ナマエ、こんなところにいた」
「あれ、ソフィさん。どうかしましたか?」
「一緒におやつ食べようと思ったの。ロックスに聞いたらここかもしれないって言ってたから、おやつ持って来たんだよ」
「わ、バナナスコーン!ありがとうございます、ソフィさん」
「ナマエと一緒に食べてもいい?」
「もちろん!はい、隣にどうぞ」
「うん。…ナマエ、お勉強してたの?」
「キールさんからの宿題です。今度はこの絵本を読めるようにしろって。…そろそろ絵本から脱却したいんです…」
「全部読めるようになったの?」
「と、途中までは…。ソフィさんは絵本、読んだことありますか?」
「ううん、ない」
「…そうなんですか。あの、ソフィさんさえよければちょっと付き合ってもらえますか?」
「何?」
「読み聞かせって、言葉を覚えるのに効率がいいらしいんですよ。ソフィさん、付き合ってもらえますか?」
「読み聞かせ…してくれるの?」
「と、途中まで、ですけど…」
「うん。ナマエ、お願いします」
「はい!…むかし、むかし…」


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