ユーリとチェスターとリッドとナマエ


「あら、可愛い兄妹ね。オマケしてあげる」
「何だお前ら、そっくりな兄妹だなー!何だ、おつかいか?」
「ねえそこのお兄さん、妹のお守りなんかやめてあたしと遊ばない?」
「おいコラ、妹ちゃんが泣きそうだぞ。何したんだよお兄ちゃん」





「チェ、チェスターさあん…!」
「ナマエ!馬鹿、お前どこにいたんだ!心配しただろ…って、ど、どうしたんだ!?」
「…ひっく、うぐ、ゆ、ユーリさんの買い出し当番に、付き合わされてました……」
「あの野郎…勝手に船から連れ出すなって何度も言ってんのに…!」
「う、うう…」
「ど、どうしたんだ?またユーリにいじめられたのか?安心しろよ、俺が懲らしめてやるからな」
「ぐすっ、い、行く先々の、お店で、ユーリさんと兄妹に、まっ、間違われ、て…」
「な、何だって…!?」
「わっ、わたしあんな、悪魔みたいなお兄ちゃんいやです!チェスターさんみたいなお兄ちゃんがいいですー!」
「ナマエ…!畜生、髪の色が同じだからって…」
「うわあああん!いっそ染めてやるー!」
「お、落ち着けナマエ!俺はお前の黒髪、好きだぜ」
「チェスターさん…」
「だから染めるなよ…。大丈夫だ、俺がユーリから守ってやるから…」
「うう、…チェ、チェスターさん…っ」


「あいつらは人のことを何だと思ってんだ」
「悪魔だって言われてただろうが」


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