※某超次元サッカーネタ
※苦手な方は注意


















「疾風ダッシュ!」

オフの日に、たまたま廊下で椿とばったり出くわした。
あいつはすれ違いざまにそう言うと試合中のような速さで俺の横を駆けていく。
わけもわからず振り返れば子供みたいに楽しそうに笑う顔があって、さらに疑問が深まる。

「えっと…、何?それ」

「ゲームの必殺技っす」

なぜここでゲームなんだ、とは言わない。つか言えない。
まだ幼さを残した恋人はたまに予想もつかないことをしでかしてくれる。
良くも悪くも。

「この間サポーターの子に貸してあげる、って言われてゲームを借りたんすけどそれが意外と面白くて」

よほどそのゲームがはまったのかいつもみたく緊張している様子もなく饒舌に話していく。

「それで、キャラの1人に足の早い奴がいて、さっきのそのキャラの技なんです」

「格ゲーとか?」

「いえ、サッカーゲームです」

満面の笑みで言われても言葉が続かない。
子供がするようなものだから致し方ないのかもしれないが、その、サッカーって必殺技いるっけ。
とか考えるあたりもう頭が固いに違いない。
大人ってほんと、変に現実主義でいやになるね。

「他にもいっぱいあるんですよ。例えばシュート技はファイアトルネードとか、皇帝ペンギン2号とかあとは」

つらつらと出てくる技名を受け流しながら、まあ椿が楽しいならそれでいっか、と結論づけた。






(あ、でも俺は流星ブレードが好きっす)
(さいですか)














ただ単に椿に疾風ダッシュって言わせたいがための話でした
かくいう私はゲーム未プレイだったり^^
うっかり世良さんもはまっちゃって2人で仲良くしてればいいと思います





101122







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