何で、私なのかな。本当に、私なのかな。
こんなにもありきたりで普通の人間なのに。それとは逆で真琴くんは優しくてイケメンで綺麗な人魚なのに。

気持ちを告げられた瞬間、世界の時が止まったように感じた。その閉じられた世界には私と真琴くんしかいなくて、胸のどきどきがうるさくて、顔は死ぬほど熱くなった。きっとすごく赤かったに違いない。
真琴くんも顔を物凄く赤くしていて、私が声をかけようとした時に潜って海底へ帰ってしまった。

真琴くんが海底へ行く時に「ごめん」って声が聞こえた気がする。それが、すごく気になった。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -