私は立ち直りが早い。
けれど今回は、さすがに立ち直れそうにない。心が重い。土下座はさすがに気持ち悪すぎたか。
自分のおぞましさに自分でも引く。何故私はここまで真琴くんに執着してしまうのか。

斜め前の席。肘をつく真琴くんを癖で見てしまう。可愛い。相変わらず可愛い………って、また見入ってしまつまた。自分で彼をストーカーするのは辞めると決めたというのに。なんて意思が弱いんだろう。
それとも真琴くんの放つ魅力が成せるワザなのか。人のせいにするのは良くないけども。
それでも可愛くてかっこいい真琴くんを見ないわけにはいかなかった。

また、いつものようにチャイムが鳴る。休み時間を迎えて席を立ち上がり教室から出て行く真琴くんの姿をまた見続けてしまった私は、頭を抱えた。なんでこうも私はストーカーなんだ。
追いかけたいけど、そこはぐっと堪えて我慢する。

そういえば今日の真琴くんは元気がない。いや今日というか、例の一定時間から今まではずっとテンションが低い気がする。いつもなら休み時間は積極的に七瀬くんに話しかけにいくのに、ここ何回かはそれを全く見ない。

風邪かな。それとも何か不幸なことがあったとか。
私が土下座をしたから、ドン引きしておぞましいと思ってそれでテンションがガタ落ちしてるのかもしれない。
それだったらどうしよう。


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