title | ナノ


思い出にはまだ触れられず
傷あとをいやす術も知らず
わたしの記憶が泣いている
そうして傷ついて、もうどれくらいたったの

かばんにはあの日の歌を
冬生まれのさみしいひとへ
あなたの悴んだてのひらの温度、いつかの冬の日のあこがれ

無人の箱庭
青の生誕

くしゃみと呼吸とサンタクロース

だきしめてください、この疲れたこころもぜんぶ

おかえりなさい