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男主に首輪とリードをつける話
2012/04/02 23:09

※もし久秀さんがちょっぴり現代に逆トリップして腐女子にお世話になってしばらくしてから戦国に帰ってきたら。
なんでも許せる人向け。

かなり頭の弱い話です。注意

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しばらくおよそ500年後の未来の日ノ本に"とりっぷ"というものをしていた。そこで一人の女に世話になったのだが、まあその女の話はまた違う機会にするとしよう。そして、およそ半月ほどしてから戦国の世へと戻ってきた。未来にいる間、私は女とさまざまな話をしたのだが、あれはとにかく妙な趣向を持った女だった。あるとき、ついぼろが出てしまい創痍の存在を知られることとなった。それ以降、あれはよく創痍の話を私に聞いてきた。夜な夜なあの女が部屋にこもって一心不乱に"ぱそこん"というものに向かい何か読み物を書いていたのだが、"ぱそこん"は厳重に"ぱすわーど"というものがかかっており、"電源"をつけてもついにあの女が書いていたものを読むことは出来なかった。

町に出た際、道を歩く人間が彼らの飼い犬の首にさまざまな装飾をほどこした皮の細い紐のようなものをつけて歩いているのを見て「これはなんだね」と女に尋ねると、「それは首輪とリードって言って飼ってる犬とかにつけるものなんですよ」と答えた。頭には創痍のことが浮かんできて、一つ買うことにした。




城に帰るなり、家臣たちは慌てふためき、喜び、城は騒がしくなった。留守の間は他の者がすべての執務などをこなしていてくれたようであった。未来もなかなか興味深い世界であったが、やはり私はこちらのほうが落ち着いた。
やはり創痍はぼろぼろ泣きながら私の帰りを迎えた。二人になるなり即座に抱き着いてきて鬱陶しいことこの上なかったのだが、半月ぶりに感じた創痍のぬくもりがじわりと溶けた。そのあとのことは言うまでもない。
しばらくしてから首輪の存在を思い出した。「戯れだ」と言って創痍の首にそれをつけた。創痍は「なあに、これ?」と言って興味深そうに首輪を触っていた。「飼い犬につけるものだそうだよ」と言えば、創痍は満足げに笑い「わん」と言う。

「よく似合っているよ」

喉の奥でくつりと笑う。"リード"を引っ張ると創痍は犬がじゃれるように私の上に覆いかぶさってきた。

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