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授業中のおはなし
2011/08/23 21:32

現パロ


授業中の久秀の口から発せられるのは俺には理解できない言葉だった。
教科書をぼんやり眺めてみたり、ちっちゃく書いてある解説を読んでみたりするけどやっぱり分からなかった。
ちらりと横を見るとみんな必死にシャーペンを動かしていて、かりかりと文字を書く音と久秀の声と、かつかつと久秀が黒板にチョークで文字を書く音だけが響いた。
全然分からなくても、他の授業みたいに眠くならないのは俺が大好きな久秀が教えている授業だからだと思う。

「!」

黒板に問題の解答を書き終わった久秀がちらりと俺たちのほうを見た。たまたま久秀と目があって、すっごく嬉しくなって小さく手を振る。久秀は無表情のまま目を逸らした。
ちょっとだけ悲しくなる。でもしょうがないよなぁ、って思ってシャーペンを手にとった。何にも分からない式だけど、久秀が教えてくれているんだし、板書だけでも、とノートに写し始めた。


*

「あまり見るな」
「え?」
「授業中だ、集中したらどうだね」
「気付いてたの?」
「・・・偶然だよ」
「えへへ、」

家に帰って二人でご飯を食べているときに久秀が言った。
じっと見ると照れているのかなぁ、目を逸らしたからやっぱり可愛くて。

「かぁいいー・・!」
「五月蝿い、今度赤点だったら追い出す」
「えっ!やだあぁっ!!」
「馬鹿犬め、ほらさっさと勉強したまえ」
「うえぇ・・・」


*わけがわからないまま終わる
男主の青春を書きたかったけど駄目だった

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