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男主が腐女子の元にトリップしてきました 3
2011/04/02 22:54


「うわあ、お客さん超似合ってますよ」
「そうかなあ?」

創痍さんをお店に連れてきたら店員さんが付きっきりです。
私は放置プレイ状態。創痍さんは最初は戸惑ってたけど大分慣れてきたみたいでちょっと楽しんでる感じがしました。
私はなちゅらるな感じが好きだと言いましたが。

「ま、まぶしい・・・」

創痍さんはどんな服を着ても似合ってました。もうどんな感じの服でも創痍さんならいい気がします。


*

「ごめんねぇ、こんなにいっぱい買ってもらっちゃって」
「いいんですよ、安かったですし!」

普通のお店とか古着屋さんとかをうろうろしてみたので古着屋さんで買ったものは大体安くて私のお財布に優しかったのです。
創痍さんはさっき買ったお店の服を着てます。行きよりも女の子達に注目されてるみたいです。

「ちゃんと働いて返すよ!」
「ええ?!そんな、いいんですよ」
「いやいや、駄目だよそんな。お世話になってもらってばっかりだし」

創痍さんは考えるような仕草をしました。

「んーと、こっちって働くところってあるよね?」
「はい、最近は不景気であんまり働き口は少ないですけど、あることはありますよ!バイトとか」
「ばいと・・・?んー、でも働くところがあるならいいんだ」


「こっちもあるんでしょ?暗殺業とか!」


笑顔で言うものだからびっくりしてネタかと思いましたが、ああこの人本気で言ってるんだよな、そりゃ(自称)忍者だもんなぁ、と思いました。

「もし気に入らない人とか居たら俺に言ってね!お世話になった分働くよ!」


もし私がそういう人の名前をあげたらあなたはどうするつもりなんですか?


怖くて聞けませんでした。
帰ったらこっちの世界の常識を創痍さんにもう一度叩き込もうと私は心に誓いました。

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