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忍鳥
2011/02/20 09:30

真っ黒な忍鳥に乗っていく佐助
真っ白な白鳥の忍鳥に乗っていくかすが
烏を操る小太郎

「卿に」
「うん」
「忍鳥はいないのかね」
「えっ、いるよ、いるっちゃいる」
「ほう、ならば呼んでみたまえ」

久秀がそう言うと創痍は襖を開けて縁側に出た。
久秀はそれを興味深そうに見ている。

「おいでー」

創痍がそう言った瞬間にどこからともなく大きな鷲が飛んできた。毛並みは美しい黒みがかった茶色、首までは美しい白。

「ふむ、これは見事な・・・」

バサアッ

「ぎゃー痛い痛いやめて突かないで!痛っ、爪で顔攻撃しないでっていってるじゃん!!ひーっすいませんすいません敬語使わなくてごめんなさい!反省してます!」
「・・・・・」

いつの間にか創痍はその場に土下座をしていて創痍の背中には鷲が乗っていた。
動物の感情は分からないが鷲の雰囲気はいかにも創痍を見下げているようだった。

「・・・こ、この通り懐かれてなくてね・・・」

苦しそうにそう言う創痍に久秀は呆れて物も言えなかった。


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