せつぶん !
2011/02/03 17:33
ばしっ
「痛っ」
後ろを振り返ると満足げな笑みを浮かべて俺を見ている久秀、と
その手には立方体の升。
左手はその中に突っ込まれている。
「いやはやすまないね、やはり人を嬲るのは愉快だな」
そう言うと、にこり
俺が見たことのないような爽やかな笑顔でこっちを見ている。
「えっ・・?」
「鬼は外、だな」
「ちょっ!痛い痛い!豆なのに!」
「ははは、愉快愉快」
「ははは、じゃないよ久秀!」
音速並に早い速度で豆が当たる。
逃げると久秀は後ろをゆったり歩きながら『そう逃げるでない』と笑いながら言う。
「げっ」
行き当たったのは、壁。完全に逃げ場を失って壁を背に覚悟を決めた。
「ひさ・・・」
「昨年も・・・今年の初めからも卿はさんざんと私を貪ってくれたな」
「・・でっ、でも!」
いつの間にか久秀の手には鞭が握られていた。
「お返しだと思って受けとってくれたまえ」にっこり
「ぎゃーっ!!!」
「今日の松永様、随分とご機嫌だな」
「そうだな・・何かあったのだろうか」
*鞭を握る松永さんが書きたかった
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