"彼は目立つ。"それが今日アタシが彼に持った印象だ。一般的にいう第一印象。アタシは高一の頃からバスケの写真を撮り始めたが未だに慣れない。練習とは言えどバスケだ。レンズ越しに見る彼らは早すぎて一度見失えば見つけるのは面倒だ。


でも、彼は違った。髪が目立つとかそういうのではなく、なんというか、こう、華があるという感じだ。そりゃ、顔はそこそこかっこいいと思うけど、そうじゃなくて。一人のバスケ選手として、何か持っているんじゃないかと感じたのだ。決して周りの選手がダメな訳ではない。皆頑張っているのは重々承知だ。でも、アタシの目には違って見えたのだ。コートのどこにいても、惹き付ける存在。


これが、彼、黄瀬涼太に対する第一印象である。


saidZ
(この感情が)
(始まりの合図ならば、)



 




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