「ねぇ、何で不機嫌だったの?」
「もういいじゃねぇか。終わったことなんだから。」


夜、幸男くんが帰ってきた。昼間にあんなことがあったから少し不安だったけど、帰ってきてからはいつも通りだ。今ならいけるかな?と思って話をふってみたけど全然ダメ。


「そういえば、さ。」
「ん?」
「お前が帰ってから色々からかわれた。」
「…何で?」
「『先生愛されてますねー、』だとか『先生も素直にならないと紗夜さん離れていっちゃいますよー』とか。」
「なっ?!」



何を言ってるんだあの子たちは!まあ、あの場で私はすごくからかわれたけど。すごく恥ずかしかったけどね!


「紗夜は、俺が好きか?」
「……好きだけど。」


幸男くんは?そう聞こうとしたら、後ろから抱きしめられた。お陰で顔が見えない。


「俺は、紗夜が好きだよ。お前の優しいところが好き。しっかりしてるけど案外甘えたなところが好き。顔、手、足、瞳、全てが愛しい。だから………だから、俺から離れないでくれ。」


貴方の心を見せて
(貴方の不安は)
(全部取り除いてあげる。)



 


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