「私たち研究班は何をするのかしら?」
頼りにならない記憶力を頼りにするなら確か、これからイベントラッシュで各班その準備に追われるとか。研究班はあまり外部との関わりがないから、どういったことをするのか検討もつかない。
「え?」
「え……?」
マルギットくんが笑顔を張り付けて首を傾げる。これは、もしかして、もしかししなくとも。
「知らないの?」
「……そういえば、はい」
「困ったわねぇ」
何もしなくていいかしら? まぁ、何かしらヒューロくんが指示してくれるとは思うけれど。
「どうかした?」
「君には期待してないわ」
先ほど別れたはずの柚上くんとまた遭遇。彼に聞いても(たとえ知ってたって)まともな答えが返ってくるとは思えない。
「リンフォさん酷いっ」
「事実じゃない」
泣き真似をする柚上くんが実際には泣いていないんだってことくらい、とっくに思い知っている。
「? マルギットくんどうかしたの?」
ふと、マルギットくんが一歩下がって私の後ろに隠れるようにして立っていることに気付いた。さっきまで横に立っていたのに。
「いえ、ちょっと……」
「私たちはあまり話したことがないですからね」
「あら、同じ研究班なのに勿体ない」
「他の班と違って、班員同士仲良くないしね」
まぁ、皆研究テーマは違うし、一緒に何かすることはないだろうし。当然と言えば当然かもしれない。
私は手伝いと称してよく他の研究室に行くけど。
「まぁ、いいわ。そんなことより、ヒューロくんが戻ってきたらすぐに準備に取り掛かれるようにしとかないと」
「そうですね」「そうだね」
本当に何をするのかしら。わからないとなると気になってくるわ。
「そういえば、イベントって何をやるの?」
呆れたような、驚いたような。マルギットくんと柚上くんが、見たことないような顔になったことは、忘れたくないわね。
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研究班は何をするんでしょう?
何もわからないので全員何もわからないことになってしまいました(笑)←
柚上さんの口調がわからないorz
レンタルありがとうございました!