「じゃあ判った。言っていいよ」
「え……」
「別に何かあったら俺も佐藤君もバイトやめるしね。やっと彼のこの仕事への執着もなくなったわけだし、構わないよ」
「相馬さんは、山田が嫌いですか」
「嫌いとかそういうのとは違うかな。ただ、一番好きなものが出来ちゃったんだ。何度も回り回って堂々巡りしてついに実ったそれを、君の為に手放してなんかあげられない。ごめんね」
「それでも山田は」
「山田さん。君にはちゃんとお兄さんがいるんだからさ、邪険にしたら勿体ないよ」
「葵!また相馬さんにご迷惑かけていただろう!今日こそ、は……」泣く山田
「ごちそうさま」
会釈する山田
「佐藤君、帰ろうか」
「何言ってんだよ。まだ時間はあるだろ。最後までやる」
「そう言わないでさ、今日は僕の家で続きしようか?」
「……店長に言って来る」
会計済ます相馬
「店長?八千代もいねぇし、二人で買い出しか?」
「佐藤さん」
「店長とチーフなら牛乳が切れてしまったので買いに行きましたよ。何かお伝えすることがあるなら、俺が言っておきましょうか?」
「……さっきは、なんであんなこと」
「お、おい!」従業員用トイレ
「ひ……!」
「やっぱり入ってる。佐藤さん、こんなこと仕事先でして、何やってるんですか」
「それは、俺じゃな……!」
「佐藤さん、よかったら俺とも遊んで下さい」

「伊波さん、早くレジ……」
「すみませんすみません、右手の拳が開けなくて!」
「種島さん……早く来て」
トイレで扉越しに真っ最中な二人を発見してしまう相馬

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