(あとがき)
読んで下さってありがとうございます。
久しぶりに書いた短編(SS?)でしたが、今回は一人称でも場景描写なしの、本当に主人公の主観だけで話を書いてみました。
書いてみて改めて、シンプルでも読んでる人に上手く伝えられる文章を書くのは難しいなって感じました。
ついつい色々書き込みたくなってしまいます(汗)
本編で書かなかった分ここで解説しておくと、
「ばか」っていうのは頭が悪いという意味より、自分のことを「愚か」だという意味で言っています。
テーマは「自責」。
好きな人のことを好きだと最後まで言えなかったことへの後悔と、それをやっぱり笑って隠した自分を責めて、悔しさや悲しさごと丸めてぶつけるような「ばか」って言葉と。
失敗した自分を責めてしまう経験って、きっと誰にでもあると思います。
でも、それでもやらずに後悔するよりは、やって成長することもできるはず。
そのためにはぶつかってく勇気や度胸も必要になってくるし、時にはもっと悲しい思いをするかも知れないけど、
でももしその一歩を踏み出せたなら、きっと失敗してしまっても行動に移せた自分のことを「がんばった」って褒めてあげられると思うから。
この主人公もいつか、自分に「がんばった」って言えたらいいな。
12.08.24