「……じゃあね」


その笑顔で今まで何人泣かせてきたんだろう。

あなたは優しくて残酷な人。


だけど……


「うん。じゃあね」


わざとらしく冷たい言い方をして背を向けても。



落葉樹にしがみついた枯れ葉みたいに
きっと私の心は川瀬から離れられられない。



自分を守るための嘘も
自分を苦しめているようで



「…早く……春、こないかな」


もどかしい思いから
公園の木々を見つめてたまらず呟いた。





春を待つ夜
(2011.11)









(5/5)



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by w-xxx.




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