「……じゃあね」その笑顔で今まで何人泣かせてきたんだろう。あなたは優しくて残酷な人。だけど……「うん。じゃあね」わざとらしく冷たい言い方をして背を向けても。落葉樹にしがみついた枯れ葉みたいにきっと私の心は川瀬から離れられられない。自分を守るための嘘も自分を苦しめているようで「…早く……春、こないかな」もどかしい思いから公園の木々を見つめてたまらず呟いた。春を待つ夜(2011.11)