「大晦日だいやっふー!」
「うるさい」
「あ、すみません」
「沙子たちはまだ寝てるんだ。静かにしろ」
「はーい」
「やけに素直だな」
「いやー大晦日なのに殴られたくないなと思って」
「殴ったことないだろ」
「殴られそうにはなってますけどね」
「自業自得だ」
「それはそうと大晦日ですよ!なにかしません?」
「そんなの屍鬼に関係ないだろ」
「いやいや!屍鬼って言ったって元は人間でしょ」
「やるにしてもなにをするんだ」
「うーん…パーティーとか?」
「具体的に」
「みんなでご馳走を食べてわいわい騒ぐんです」
「…お前分かってるのか?」
「え?なにが?」
「屍鬼の食事は人間だぞ」
「あ、そっか」
「人の血を吸いながらわいわい騒げると思うか?」
「グロい光景ですね」
(グロい大晦日)