「あー暇」
「よっ!どうしたんだい寝っ転がったりして」
「佐助かあ、暇なんだよー」
「あーまあねえ、こっちの世界には現代の遊び道具とかないからね」
「相手してよ」
「もうしてるよ」
「てか幸村は?」
「今大将と鍛錬中」
「うわーむさくるしい。女の子の一人や二人欲しいもんだね」
「自分が女の子だって忘れてる?まあいいや、じゃあ俺様と二人で散歩でもする?」
「えっいいの?」
「なんかめちゃくちゃ期待してる顔だけど、この敷地内からは出られないよ」
「は?あんだよそんなんじゃ意味がねえ」
「言葉遣いが段々雑になってきてる…女の子なんだからちょっとは気にしなさい!」
「だって大晦日なのに引きこもりなのは嫌だよー」
「俺様だって外に出してあげたいけど、権限は大将にしかないし…」
「あっ!じゃあさ、デートしよう!」
「は?」
「デートならいいでしょ!プライベートだもん」
「だもんじゃないよ。本気で言ってるの?」
「本気だよ!だから九州まで行って元親に会いにいこう」
「断る」
(報われない)