「…へ?」




リボーンの言葉が理解出来なくて思わず聞き返した。ボンゴレファミリーについては知っている。私が知りたいのは、なぜ私が入らなくてはいけないのか。今のところ入る理由なんて一つも見つからない。



「ビアンキは確かに気配を消して京子に近付いた。それに気付くなんて並の女には出来ねぇことだ」

「…偶然じゃないかな」

「お前は確実にビアンキをその目で捉えたはずだぞ」



そもそも俺が見間違えるはずがねぇ、そう言って再びニヤリと笑った。今までの会話からするとリボーンは、ビアンキの気配に気付いた女として半分興味本位で私に話し掛けている。トリップしてきたことはさすがのリボーンでも気付かないか。



「わかった。いいよ別に入っても。断る理由ないし」

「話が分かるやつで安心したぞ」



断ったとしても無理矢理入れるくせにと内心思いながらも、ボンゴレファミリーに入れたことは素直に嬉しかった。


これで堂々と関われる。物語に関与すべきじゃないのは重々承知だけど、やっぱり心のどこかで寂しさはあった。リボーンはこのことに気付いていたのだろうか。結果的にファミリーに入れたのだから、今更どちらでもいいのだけれど。




「これからよろしくねリボーン」





(一つ進めた)











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