12.神前千尋にお願い!V![]() ![]() 財前:ちーひろ、顔が怖いよ。あ、いつもか。 神前:定型句になってんぞそれ。…お前と二人だとなんか緊張するんだよ、こういう場。 財前:一緒に旅行したり飲んだり遊んだりしてんのに今更?(笑) 神前:いろんな人が見てる前でお前と二人っていうのが怖いっつってんだよ…! 財前:ご期待に添いまs 神前:結構です。 神前:…馨に感謝、か。思えばあまりにも長い年月一緒に居て何がなんだかわかんねぇな。 財前:千尋の黒歴史なら沢山覚えてるけど、割と普通にしてきたことって当たり前みたいになってて忘れちゃうよね。 神前:…その勢いで人の黒歴史も忘れろ。 財前:ご冗談を。 神前:なんだろな…、一緒に居ることが当たり前みたいになってたって事は、なんだかんだお前と居るのが心地いいと思っての事…なんだよな? 財前:それを俺に聴くか。 神前:いや…お前凄い難しい…。でも、結構単純だよな? 財前:そうだね。俺が欲しいものとか、求めてること、千尋はホント良く解ってる。 神前:逆にお前は、俺が機嫌悪いとか良いとか、疲れてるとか悩んでるとか、そういうのホント敏感に察知して、先回りしてくれてんだよな…。そういう時、頼りになるし、支えられた。理不尽なやり取りとか仕打ちもあるが、それを受け入れてる自分が居るって事は、それを少なからず良しとしてるんだろうし、救われてることもあるし、楽しんでもいるんだろうな、俺も。この感じとか、空気は、馨にしか――… 財前:千尋。 神前:ん? 財前:いいよ、一生懸命言葉にしなくて。千尋の気持ちを一言に込めてくれたら、俺それで充分だから。 神前:……!……お前、それが一番難しいって解ってて言ってるだろ。 財前:難しいんじゃなくて、恥ずかしいんでしょ? 神前:……ホントお前には敵わないな。 財前:それがまたいい癖に。 神前:…違いないな。はー。……これからも宜しく、相棒。 財前:…はは、相棒か。いいねそれ、伝わった。こちらこそ。 神前:やばい、なんか凄い羞恥プレイ…。イージーって書いてたけどある意味一番イージーじゃない事だったのかもな…。 財前:そうだね。いつも一緒に居るとなかなか言えないもんねー。みんなに有難うとか気持ち伝えられるいい機会だったんじゃない?名越さんに感謝しなよ。 神前:ああ、そうだな…。名越さん有難う。 財前:俺からも有難う。これからも宜しくしてやってね。 Fin.. ←back / main /next→ |