12.神前千尋にお願い!U![]() ![]() ![]() 犬飼:へへへ、なんかそわそわしますね! 大庭:そうかぁ?どうせろくでもねぇことしか言われねぇのがオチだろ。 神前:はいはい、お望みどおりにしてやるよ。 大庭:は!?べ、別にんなこと言って…! 神前:じゃあ玲央から…。 大庭:無視すんな!! 犬飼:ちょっと黙ってて下さい! 大庭:…あ、ハイ。 神前:あー…なんだ、お前は変だ。 犬飼:ドストレート…! 神前:実際変だろ…。俺みたいのについて来て。黙ってれば楽しい大学生活送れてたかもしれないんだぞ。 大庭:確かになー。なんかサークル入ってたんだろお前。 犬飼:まあ、ハイ。でも、俺自分で考えて、どっちが俺にとってこの先得られるものが多いかって考えたら、千尋さん達だったんです。だからそんな責任感じてる顔しないで下さいよ! 神前:…お前の良い所は、そういう所だ。解ってないようで実は状況良く解ってて、考えなきゃいけない時はきちんと自分で考えられる。…些かノリに左右されるところはあるけどな。 犬飼:仕方ないです、空気を読んだらやらねばならないと! 神前:…まあそれもお前の良い所だけどな。あとは不屈の精神…。 大庭:あれだけ神前に殴られてケロッとしてる奴そうそういねぇよな。 犬飼:千尋さんのグーパンはご褒美ですから!!! 神前:………お前ドMなのか? 犬飼:違いますよ!!千尋さん限定です。千尋さんのグーパンには愛情を感じるんです。(真顔) 神前:……………純粋なのもお前の良い所なんだが、純粋過ぎるのも考え物だな。 犬飼:俺は皆さんと一緒に居られて幸せですよ! 神前:…そうか、それならいいんだ。今後共、…適度に、適度にな。嫌にならない程度に付き合ってくれ。 犬飼:勿論です!! ****** 神前:…で、勝幸な。 大庭:…んだよ。 神前:……バーカ。 大庭:っだとコラァ!!! 神前:お前には感謝してるぞ。 大庭:ぶっとば…………、…………え? 神前:高校時代を思い返すと、お前のせいで散々な目に合ってるし、お前がいなければ拗れなかったことも腐る程あったし、そもそもお前に出逢わなければ俺は平穏な高校生活を送れたかもしれないし… 大庭:おいちょっと待って、ちょっと待て!あまりに温度差がありすぎてついていけねぇ!! 神前:でもお前はそれでいいって話をしてんだよ。 大庭:……へ? 神前:馬鹿で単細胞で喧嘩っ早くて、考えるより先に手が出るし、石橋があっても川の中に突進してくような奴だけど、お前はそれ以上に周りを大事にしてるから、どうしようもない奴なのに人が集まるんだよ。 大庭:……お、おう。 神前:実際お前の歪みない真っ直ぐな考え方に救われたこともあったし、お前と居て良かったと思うことも少なからずあったことも事実だからな…。 大庭:神前…お前ッ…!! 神前:それに、お前多分俺が居なくなったら1週間以内にどっかで死ぬぞ。 大庭:………テメェっ、人が折角感動してたのに何てこと言いやがんだよ!! 神前:でも実際そうだろ。 犬飼:そう思います。餓死か孤独死か喧嘩で…。 大庭:……………。 神前:俺とお前はある意味バランスが取れてるんだろう。仕方ないからこれからも付き合ってやる。 大庭:…おう。……いやちょっと待て!これはお前が、俺に、感謝を伝えるんだろ!!なんで上から目線なんだテメェ!!!! 犬飼:そうじゃないと伝えられないからに決まってるじゃないです…痛いッ!! 神前:余計なこと言うなお前は…。 犬飼:(2人共怖い顔してるのに、可愛い人達だなぁ…) ←back / main /next→ |