企画 | ナノ

08.教えて神前千尋!+α



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 ▼ 神前 は 魔王 に つかまった! 

財前:赦されると思ってた?
神前:………………少し。
財前:甘い。
神前:……はい。
財前:まあ言い分は解るよ。解るけどね千尋。お願いされたことを断る以上、それ相応の何かをすべきだと俺は思うわけだよ。解る?
神前:………あまり解りたくないけど解ります。
財前:特命係長さんにごめんなさいの気持ちを込めて、今までにした女の子への告白の台詞を晒そうか。
神前:は!?
財前:2、3人いたよね、俺が首根っこ掴んで告白させた子。
神前:ちょっ、まっ…それは…!!
財前:幼稚園の時と、小学生の時と、中学生の時だったかな。ダラダラするの俺キライだからサクサクサクッと俺のカウントの後に答えてね。
神前:待てよ!なんでやることにっ…
財前:や れ。
神前:……………ハイ。




財前:じゃあ幼稚園の時。3,2,1…キュー。

『………おとうふのはいったおみそしる、すき?おれならそれ、まいにちつくってやれるけど…?』

財前:次、小学生の時。3,2,1…キュー。

『………おまえのこと、す、すき…なんだけど…』

財前:最後、中学生の時。3,2,1…キュー。

『…………………俺の拳で、護らせて下さい』




財前:ハイ、終了ー。ちょっと、何壁に頭打ち付けてるの。壁が傷むでしょ。
神前:………笑い飛ばしてくれる奴が居ない事がこんなにも苦痛だと思わなかった…。
財前:勝さんやわんこの有難味が身に染みたね。あ、だからって俺は笑ってあげないよ。
神前:お前はそういう奴だよ…!!

財前:流石、よくネタにしてからかってるから幼稚園の時の告白の台詞も覚えてたね。偉い偉い。
神前:俺は忘れてたのにお前が何故か覚えてるからだろ!!
財前:いやー、あれ聞いた時はお付き合いすっ飛ばしてプロポーズかよ、って思ったから印象に残ってるんだよね。しかもその子の答えが「おとうふきらーい」だったからもう笑っちゃうよ。お前その後「だからこくはくなんかしたくなかったんだ!」って俺の事めっちゃ叩いてて可愛かった。
神前:…………うっすら記憶にあるから抹消したいのになんで思い出させるんだ…!!
財前:もしかしてアレがトラウマで恋愛に対して奥手になったのかな?だったらごめーん。
神前:(…………もう言い返す気力もない。)

財前:小学生のが一番ストレートでいいよね。余計なこと言うなって念を押したからかな?
神前:…俺お前に洗脳されてんのか?
財前:そうしなきゃ告白出来ないでしょお前。中学の時も怖がられないように考えろって言った結果、良い言葉で告白出来てるじゃん。
神前:…………幼少期ならまだ笑って済ませられるが、中学まで来ると目も当てられない。
財前:千尋中学から凄い背が伸びて迫力あったし、何より目付きが悪かったからねぇ。あ、今もか。
神前:おい。
財前:でもほら、その拳で高校時代は色々な物護れたでしょ?
神前:上手い事まとめようったってそうはいかないぞ…。
財前:細かい事気にしてると胃に穴開くよ?
神前:そう思うならやめてくれ…!!

財前:と、まあ罪滅ぼしになったかどうかは解らないし要らない情報だったと思うけど。
神前:じゃあなんでやったんだ!
財前:(無視)以上、+αでしたー。改めて参加してくれて有難う御座います。
神前:くっ…、…有難う御座いました。ホントすいません。


Fin…


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