ついったsssslogB
2011/10/16 12:03


※百合もあります注意







∴ ベルとラングレー

はあ、やっぱりすきだなぁ、なんて可愛いらしいポケモンを見るようなうっとりとした表情でベルが呟くもんだからあたしは机に肘をついてわざとらしくニヤついて彼女を見やった。「ははーん、誰がすきなんだい?」「ラングレー」「…………勝手にすれば」







∴ ベルとラングレー

気が付いたら隣に腰掛けていたそいつは自分の指先とあたしの指先を絡めて楽しそうににこにことしている。「…何が楽しいのよ」「べつにぃ」いつまでもにこにこ鬱陶しい、そう思ってたのにちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、嬉しかったなんてあたしらしくない。






∴ デントとアイリス

彼女の綺麗でちっちゃな手が真っ赤になっていた。だから僕はその手をそっと握って温めた。壊れ物を扱うみたいに丁寧に。その手は氷のように冷たかった。こんな季節なのにどうして手袋をしなかったの、と問えば彼女は小さく言った。「こうすれば、デントおにーちゃんが手をにぎってくれるでしょ?」