鋼の様に鈍く光り、進化する前よりもずっと逞しく大きくなった爪に指先でそっと触れた。ひんやりと冷たくて気持ちいい。そのままゆっくりと撫でると、今までしてきたバトルでついたであろう無数の小さな傷の凹凸の感触。それはあたし達が戦い抜いてきた証。



そうよ、あたし達は今まで、ずっと戦ってきた。なのに、あたしはあなたの気持ちに気が付く事が出来なかった。だから、ねぇ、ドリュウズ。




ごめんね、だいすきだよ




あたしはその傷の一つに小さく口付けをして、そっと眠りについた。