目を開けると広がっていたのは、ショッキングピンクの大きなウサギだった。蝶ネクタイにサスペンダー付きのズボンを履いている。ウサギは何度も何度も、私に向かって暴言を吐く。その度に、ウサギの口からは白く大きい歯が覗く。ウサギの暴言から耳を逸らし、その歯に意識を集中させる。すると今度は、その歯に大きな目と口が付き、白い歯が私に向かって暴言を吐く。嫌になった私は、歯からウサギへと視線を戻すが、その白い歯の持ち主はウサギではなく、ショッキングピンクのライオンだった。綺麗な鬣を靡かせているライオンは、やはり私に暴言を吐く。たまらず私が反論すると、私に噛み付こうとする。真っ白い大きな歯は、牙へと変わり、鋭いそれは私の心臓を一突き!

 目を開けた私は、涙を流していた。心臓は痛くない、しかし右腕には鈍痛を感じる。痛みの方を見ると、注射の痕があった。この痛みも、涙も、薬が切れた所為だと気付く。ガラスで出来た机の上に乗っている注射器を左手に持つ、そして右手にチューブを巻きつける。浮き出た血管に、鋭いそれを一突き!

 目を開けると、ショッキングピンクの大きなウサギが居た。そのウサギが、手に持っていたショッキングピンクのスライムを私の頬に擦り付ける。冷たくて気持ち良い。ウサギは私に向かって、ニッコリと微笑んだ。気付くと私は、手に包丁を持っている。相変わらず微笑むウサギに向かって、私は鋭いそれを一突き! 刺した場所から、勢いよくワインレッドのスライムが飛び出した。微笑むウサギを見ていると、私も楽しくなってきた。









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でんでんぱっしょんという歌の
「楽しいことがなきゃ馬鹿みたいじゃん」
「僕ら正義は勝つのさ」
という歌詞が好きです。聴きながら書くとこういう支離滅裂な文章になります。

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