僕達は入り口に立った。真っ暗な其処から、ただ前に突き進む。
暫く歩くと分岐点に来た。道は2つある。普通の奴等なら迷うかもしれないけど、僕等は迷わない。正直この分岐点、どちらに進もうと同じだ。

「じゃあ僕は右へ行こうかな」

「んー、じゃあ俺は左」

適当に仲間達は道を決めて進み始めた。僕は左へ行く事にした。
右へ進むと、大きくなったり小さくなったりを繰り返す部屋に辿り着いた。部屋の壁はピンク色で綺麗だ、その綺麗な部屋をこれから僕達が汚す、それが僕達の職業だった。僕は早速皆がそうするように持っていたマジックでピンク色の壁を黒く塗りつぶして行く。
その作業はとても簡単だし、楽しく出来る。それに沢山の仲間で同時に作業をするので、中々スムーズに進む。でも、暫く経つとマジックのインクがきれてしまった。

「今日はここまでだな」

「じゃあ、帰ろうか」

インクが切れると僕達は元来た道をまた戻るのだ。まだ壁はピンクの部分が見えているけど、それは次に来る奴に任せることにした。一回でも十分の仕事は出来たから構わない。このピンクの部屋を真っ黒に塗りつぶすのは、僕等にとっては容易なことだった。









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短すぎる……。
大嫌いなタバコの煙をイメージ。
タバコは本当にこの世から消え……ゲフンゲフン。

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