いい、においだ。ご飯かなぁ。僕には分からないや
いい、心地だ。お布団は凄くふわふわしている。僕は知らなかった。
とても疲れたや、なんだか広い草原で沢山走った後みたいだ。そんな事滅多にしないけど。
体が鉛のようだ。僕はもう起き上がれない
足が棒のようだ。僕はもう体を支える事が出来ない
目が飴玉のようだ。緑のそれは何もうつらない
胃が怠け者になってしまった。ご飯が食べられない
僕はどうしたんだろう、ここは何でこんなに冷たいんだろう、僕は、僕は・・・。
あぁ、大変だ皆が悲しんでるよ。何で泣いてるんだろう、あれ? 皆の真ん中に居るのは僕? これは夢なのかな、僕は眠ってる。
あれ? ここは何処?
見たこともない道にいる、でも微かに家のにおいがする、こっちだ。
ああ、やっと着いたぞ。でもドアが閉まってるや、どうしよう・・・。
ん? なんだろう、開いてないのに入れたぞ? ドアが透けてるのかな。
冷たい玄関を抜けると廊下だ。
リビングに2人は居る。
ただいま。
2010.12.31
これは大変自分勝手な書き物なんですけど。
死んだ愛犬の事についてです。
焼き場に預けた後の話で
家に人が通るとセンサーが反応して電気が点く廊下があるんですけど、そこの電気が誰も居ないのに点いたというエピソードがあって
愛犬が帰ってきたのかな。なんて思ったことをそのまま自分のイメージで。