04 彼女は皇帝からいつも離れず、夜は夜を独占 「皇帝ー今日も徹夜でババ抜きじゃー!」 「えー飽きた」 「なに!」 「やっぱり夜は夜の営みを」 「実は今日ダーツの投げるやつも持ってきたんだ」 「ごめんなさいこっち向けないで」 後宮には美しく麗しい宮女が3000人もいたけれども、その3000人に分け注がれるべき寵愛が、たった一人の身に集まっていました 「どうせみんな権力狙いでしょ」 「君は?」 「私は、権力や地位なんてどうでもいいの」 「!……」 「結局は世の中金だからね、金さえ手に入ればふふふ」 「俺の小さなときめきを返せ」 仕事してください、皇帝 |