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皇帝は女性の美しさを何より重んじ、絶世の美女を得たいと思っていました


「皇帝、今日もですか」
「あたぼーよ」


長年探しても皇帝の気に入る美女は現れませんでした。そろそろ夢見るのは止めてほしいと思います。仕事して下さい


「今日はすげー情報ゲットしたんだぜ」
「はあ」




楊家の娘さんがどうやらたいそう可愛いらしい




「皇帝、来ましたよ」
「…え?やべくね?めっさかわいくね?」


そういうわけであっさり選ばれた彼女は、はれて皇帝の妻になりました




長 恨 歌





彼女が振り返ってひとたびにっこりほほえむと、様々な魅力が溢れ出て、


「まんじゅう」
「はい?」
「まんじゅう食べたいー持ってきて」


宮中の綺麗な女官たちも彼女の魅力、いや横暴の前にすっかりその美貌が色あせ、


「こら!まんじゅうばかり食ってると太るぞ」
「皇帝のくせに心が狭いなあ」
「皇帝関係ないし」
「まんじゅうまんじゅう」
「うちにそんなお金はありません!」
「お前はお母さんか!」


彼女は相当男勝りな性格をしているようで、ええ、毎日大変です

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テーマ「人外ファンタジー」
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