01 皇帝は女性の美しさを何より重んじ、絶世の美女を得たいと思っていました 「皇帝、今日もですか」 「あたぼーよ」 長年探しても皇帝の気に入る美女は現れませんでした。そろそろ夢見るのは止めてほしいと思います。仕事して下さい 「今日はすげー情報ゲットしたんだぜ」 「はあ」 楊家の娘さんがどうやらたいそう可愛いらしい 「皇帝、来ましたよ」 「…え?やべくね?めっさかわいくね?」 そういうわけであっさり選ばれた彼女は、はれて皇帝の妻になりました 彼女が振り返ってひとたびにっこりほほえむと、様々な魅力が溢れ出て、 「まんじゅう」 「はい?」 「まんじゅう食べたいー持ってきて」 宮中の綺麗な女官たちも彼女の魅力、いや横暴の前にすっかりその美貌が色あせ、 「こら!まんじゅうばかり食ってると太るぞ」 「皇帝のくせに心が狭いなあ」 「皇帝関係ないし」 「まんじゅうまんじゅう」 「うちにそんなお金はありません!」 「お前はお母さんか!」 彼女は相当男勝りな性格をしているようで、ええ、毎日大変です |