「りぼんちゃんとちびまるちゃんは本当に姉妹なのかという件について、森羅、お前はどう思う」

「朝から何なんですかその質問だるー」

「先輩に対する口のきき方じゃないよなそれ」

「俺はねえー、姉妹だと思ってたよー」

「ゆんなん先輩いきなり抱きつかないでください吐きますよ」

「おはよーが先でしょ森羅くん」

「おはよー」

「だからな、りぼんちゃんと、」

「ちびまるちゃんでしょー?彼女黄色いじゃない」

「あれはきぐるみでしょう」

「きぐるみじゃないだろ、洋服だろ」

「ハムスターが洋服なんて着るんですか?みんな素っ裸ですよ、素っ裸」

「素っ裸言うな」

「あの黄色いの、りぼんちゃんが作ってんのかなあー」

「あればっかクローゼットに入ってたら気持ち悪いですね、ゆんなん先輩より」

「ちびまるちゃんって喋んないじゃんかー、あれイクラちゃんとかぶるんだよねえ」

「ゆんなんお前尊敬するわ、その森羅に対するスルースキル」

「ったく、しゃべらなければかわいいと思ってるんですよ。イクラちゃんなんて裏で何考えてるか分かったもんじゃない」

「何そのイクラちゃん腹黒いみたいな言い方」

「イクラちゃんは黒いんですよ。タラちゃんのこと絶対下に見てます」

「えー俺イクラちゃんのこと信じてたのにー!」

「あの『ちゃーん』一言に何が隠されているのか」

「森羅より黒くはないと思う」

「言ってる意味がまるで分かりませんよ部長、僕より清純潔白な人間がどこにいると?」

「何その自信どっから沸いて出るんだ」

「あー疲れたー。朝練は眠いし疲れるし好きじゃないなあ」







陸上部の朝練




「……なあ、何であの三人あんな喋りながらあんな走れんの」

「化けモンだな、息一つ切れてねえ」

「俺たちも喋りながら走ったらタイム上がるかな」

「無理だろ。今一周抜かしされたんだぜ、俺ら」

「………」

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