※富松が先天性女体化
※キャラが迷子




「お、池田」
「げっ、富松」

廊下でばったり会ってしまった一つ上の先輩に、思わず顔をしかめてしまった。

「先輩に対してげっとは何だてめぇ」

ガンつけて睨んでくる目の前のこいつは女のくせに口が悪いがらが悪いすぐに手が出るような奴だ。顔を合わせると売り言葉に買い言葉で言い合いが始まってしまう。

「先輩?はは、僕あんたのこと先輩だと思ってないし」
「んだとぉ…」
「あーやだやだ。口の悪い女子って可愛くないなー」
「池田てめぇ!」

嘲笑を浮かべながら煽ると、怒りからか少しだけ顔を紅潮させた富松にがっと衿をつかまれ至近距離で睨まれる。
赤みがかった髪がふわっとなびいた。僕より少し小柄な富松が僕を睨むと、無意識だろうが上目遣いになる。

「(こいつ、化粧っ気全くないのに意外と睫毛が長いのか…)」

凄まれているのにも関わらず黙って富松を見つめるだけの僕に目の前の赤いのが訝しげな顔をした。

「おい、聞いてんのか?」
「…あんたって意外と睫毛長いんだな」
「……………は?」

状況に合わない僕の発言に富松の表情が崩れた。はは、すげーアホ面。
言われた事を漸く理解したのか、それまでかなり近い距離で僕を睨んでいた富松がばっと離れる。

「なっ…!なななな何言って…!」
「おぉ、顔真っ赤」
「うっうるせぇ見んな!!」

ぼっと火がついたように赤面していく富松。怒ってる時以外で赤くなるとこ、初めて見たかも。
先程までつかみ掛かっていた手は軽く握るだけで、睨んでいた顔は俯いて見えない。顔を覗き込もうとしたら両手で阻止されてしまった。なにこれ。

「………あんた、可愛いな」

思わず口からこぼれた本音に、富松は真っ赤で涙目になった顔をあげ、

「可愛くねぇよバカッ!」

と僕の顎にアッパーくらわせて走り去っていった。





真っ赤な君に恋をした








まや様リクエストの、現パロで富松にょたな池富でした。
………ぶっちゃけ、にょたの必要あったのkげふんげふん。女の子だけど可愛いとか褒められなれてない(でも嬉しい)富松ちゃんかわいんでない?という話でした。
お持ち帰り、書き直し要請などはまや様のみでお願いします。リクエストありがとうございました!




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -