私の初恋はアンタなんだよ、犬飼。



蒸し暑い夏が来た。でも、そんなことなんか気にすることなく、私は有頂天。


だって今日は…




犬飼との夏祭りデートだから。

部活全員で行くからデートなわけじゃないけれど、私にとっては大きな機会。その為に月子と浴衣買いに行って、髪型なににしようかって相談して。準備中でもドキドキしてワクワクしていた。

だから夕方になるのが楽しみで宮地に“たるんどる!”って怒られたが別に気にならなかった。

「名字、いつにもましてテンション高いなーお前。」

休憩時間、犬飼が私の隣に来て笑いながら言った。

『勿論!すごく楽しみだもん。』

「だよなー、お前祭り大好きだしな。」

『ま、まぁねっ!』

「浴衣、着るんだろ?夜久に聞いた。」

『月子と浴衣選んだんだー♪まぁ、みんな月子にしか興味ないんだろうけどさ。』

真っ赤になってないことを願いつつ、苦笑気味に私は言った。

「…しゃーねぇから、楽しみにしといてやるよ。」





……はい?

イ、イマ…ナンテ言イマシタカ?

『…えっ?』

顔が熱くなっていく。血がのぼって行くような気がする。

「だーかーらー、楽しみにしといてやるよっての!!」

『う、うん…!!』

やばい、凄く嬉しい。
今なら空を飛べる気がする。

「…耳、貸せ。」

『え?なに…?』

ぐいっと引っ張られ、耳元に犬飼の唇が近づく。

「名字、祭りの時、2人でこっそり抜け出そうぜ。」



忘れられない思い出が出来そうだ


■あとがき
2回目の参加させていただきました(*^ω^*)夢見堂管理人焔です。

毎回さることながら、駄作で申し訳ないです(T_T)

楽しませて参加させて頂きました!ありがとうございました(*^_^*)


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