(光謙です)
(謙也のことが大好きな光)




「謙也くん」
「なに?」
「謙也くん」
「ん?お腹すいたん?」
「…」
「なんや、眠たいん?」
「……うん」
「そっか、じゃあもたれとき」
「…」


寂しいなんて恥ずかしくて死んでも言われへん俺やけど、謙也くんはいつも黙って甘えさせてくれる。俺の本当の気持ちを知ってるかどうかって言われたら絶対気付いてへんやろうけど。それでも謙也くんはいつもいつも優しい。生意気な俺を嫌がることもしないし、ぶっきらぼうな甘え方しかできひんくても意地悪なんかしない。そういう謙也くんの優しさを知ってるから俺はまた甘えてしまう。


「謙也くん、」
「今度はなんやねん」
「…なんでもないすわ」
「意味わからん」


そう言って笑った彼にどうしようもなく愛しさを覚えた俺は、だいぶ彼に毒されている。





優しい彼
(もっと甘えてしまいそう)








「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -