ペラリ、ペラリとページをめくる。それについてくる目線。またペラリ、とページをめくる。今日は白石の家に遊びにきていて、ベッドの上で雑誌を読んでいた。こいつがファッション誌をもってるなんてめずらしいから、どんなんやろうと。思っただけである。ちくちくちくちく、視線がいたい。


「な、なんやねん白石」
「ん?なにがや?」
「…や、なんでもないわ」


これは癖なのか?白石の癖なのか?普段こんなんちゃうのになんでやねん意味わからん。さっきから雑誌を読んでいる俺の横顔をじろじろと、白石は見つめてくる。最初は気のせいかなと思ってたけど、だんだん俺の自意識過剰でもないような気がしてきた。白石を見ると目があうのに、きょとんとされる。それからまた雑誌に目を落とすと白石の視線がちくちくちくちく。いたい、いたいって。こんなん気が散るし気になるし雑誌に集中できへんわ。ちら、と白石を見ると純粋無垢な笑顔をむけられた。ああもう、一体なんやねん、っちゅー話や。



(謙也はかわいいなあ)












そこのボーイはいじわる
(いつまで続かせたろか)





(0404)






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