「あなたが好きです」
伝えたくて伝えたくてどうしようもなくなったときはいつも空を見上げた。
いつも見てた。何をしてても。目が勝手に追ってしまう。恋っていうのはこういうことなのか、なんて思ったのはもうだいぶ前のこと。もう何回、何百回、何千回、空に向かって想いを吐き出したんだろう。空を、好きなわけじゃないのに。
数え切れないほど空に向かって君を想った。もしかしたらいつか星が俺の想いを伝えてしまうかもしれない、それくらい。
「好きだ」
「ん?なんか言ったか?兵助」
「いや…何も」
「そっか」
きっとそれは空耳。ただの空耳。だから気付かないふりをしていて。
「好きだ」
これは、空耳?
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最後は竹谷の台詞。片思いしてる兵助くんが好きです。豆腐の日に遅れました完全に。
10.103
song by Hiroko Taniyama