Miracle of the rose | ナノ


▼ 020



「大丈夫か?」

『ええ大丈夫よ』



エリザベートとフェルゼンとばあや、じいやを乗せた馬車をルカが走らせていた


「姫様・・・ご無理はなされないでくださいね」

『わかっているわ・・・』


ばあやにそう言うと馬車が止まった


『もう着いたのかしら?』

「少し寄りたいところがあってね・・・エリザベート降りよう」


ハンスと馬車を降りるとそこはとある屋敷だった
誰のお屋敷かしら?


『ここは?』

「エリザベートは後ろにいてくれ」


コンコンとハンスがノックをすると聞いたことのあるような無いような声が聞こえてきた


「はい・・・!?お、お前!!オスカル!!オスカル!!」


オスカル??今オスカルを呼んだの??
じゃあここは・・・

「どうしたんだ、アンド・・・ふ、フェルゼン!!」

「やあ、オスカル4年ぶりだな約束通り戻ってきたぞ」

「ひ、1人でか?」

「いや彼女も一緒に」


ハンスに前へ出されるとそこにはさらに美しくそして男らしくなったオスカルと逞しく成長したアンドレがいた


『お久しぶりです。オスカル、アンドレ』



オスカルとアンドレはフェルゼンが現れた時以上に驚き目を見開いた・・・


オスカル達の様子をジャルジェ家にお世話になっているロザリーがこっそり見ていた



『あら?あなたもしかしてロザリー?』

「あ、あの・・・私・・・」

『やっぱり、ロザリーだわ。覚えているかしら、私のこと?』

「もちろんです!!」

「あの、ロザリーをご存知なのですか?」

『え?えぇ・・・きっとオスカルがロザリーに出会うより前に知り合っていると思うわ』

「はい!」

『それにしてもどうしてロザリーがここに?』

「それは・・・」


ロザリーにあったことに私は驚いた
まさかお母様を亡くしただなんて・・・
それも貴族の馬車との事故で・・・


『ロザリー…辛かったでしょう…ロザリー、貴女は1人ではないわ…オスカルも私もジャルジェ家の方々も貴女の味方よ。』

「エリザベートさ、ま・・・私、私悔しくて・・・母さんを引いた馬車の人謝りもしなかったの・・・!!私・・・」

『ロザリー・・・泣いていいのよ・・・貴女はそれだけ悲しく悔しい思いをしたのだから・・・たくさん泣きなさい・・・』


玄関で本格的に泣いてしまいそうなロザリーをにてこのままでは体が冷えてしまうと思ったオスカルは中に入るように言った


「エリザベート様、フェルゼンどうぞ中に・・・」

「エリザベート」

『ええ。ロザリー・・・・中に行きましょう?』


離れないロザリーの肩を抱きエリザベートはロザリーが使っている部屋へそしてオスカル、フェルゼン、アンドレはオスカルの部屋へ入って行った






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