▼ 018
ミタムンと話した翌日
「マリア!!」
『キャロル!?どうしたの?』
「メンフィスが拷問をしているの!!」
『えっ・・・』
「とにかく来て!!マリアなら止められるかもしれない!!」
牢へ近づくにつれ大きくなる ギャアー!!という男の悲鳴にマリアとキャロルは抱きしめあった
「知らぬはずはない。もう一度聞くぞ、お前はどこの国の人間だ!!持っていた鉄の剣の製造法を申せ!!」
「白状しろ!!」
ギャアー!!
「どうしても白状いたしません!!」
ミヌーエの言葉にメンフィスは
「よしっ、エジプト王の私に逆らってどうなるか思い知らせてやるぞ・・・その男の舌を切り腕を切り落とせ!!」
うわぁー 助けてくれー!!男は叫び声を上げた
『メンフィス、やめて!!お願いよ!!』
「マリアなぜここに!?もしや・・・また、キャロルか・・・」
『鉄を強くするにはこうするのよ!!』
カーン カーン!!
ジューッ!!
カーン カーン!!
「マリアなにをするのだ!!」
『こうして・・・それから急激に冷やして・・・それを何度か繰り返すのよ・・・繰り返したら石で磨いて・・・』
と作業をし終え流石に疲れた私はその場に座り込んだ
「マリア!大丈夫か!!」
「メンフィス王!!見事な剣でございます!!」
その見事な剣にそしてそれを知っていたマリアにイムホテップとミヌーエは驚いた
「マリアそなたは・・・」
『ーーーーあ、わ、私・・・』
「そなたはまさに女神の娘だマリア」
「エジプトに幸運をもたらす神の娘・・・」
「あなたは・・・まことに得がたいお方じゃ・・・」
敵国であるエジプトに大切な鉄の製造法を教えてしまった・・・
どうしよう・・・
「そなたはまことに私の妃にふさわしい・・・マリア・・・」
私なんてことを・・・!!
「さあ、買った買った」
「安いよ」
「おじさんそれおくれ」
パタンとある家のドアが閉まる
「イズミル王子大変なものが手に入りました」
「なに!?なにか手がかりをつかんだか!!」
「これを・・・」
男は焼けこげ何か赤黒いドス黒い汚れのていた髪飾りを見て驚いた
「こ、これは!!妹ミタムン王女の額飾り!!どこで手に入れた!!」
「古物商でございます。王宮の下働きが売りに来たらしいのですがわかりません・・・今、調べておりますが・・・」
「ひどく・・・焼け焦げている・・・色ははげてどす黒いものがこびりついているが・・・このどす黒いものは人間の・・・血だ!!血!!」
額飾りに着いた血はミタムンがアイシスに倒された際におった怪我によるものだったが・・・そんなことを知らないイズミルは
ダン!!と拳を机に叩きつけた
「王子!!」
妹の・・・ミタムン王女は・・・何らかの方法で殺されたのだ!!
おそらくは・・・むごたらしく・・・
許さぬ・・・メンフィス王!!
ミタムンはそなたを愛し妃になりたいとまで思いつめていたものを・・・
メンフィス王許さぬぞ
思い知らせてやる!!
「イシスの娘に近づくんだ!!メンフィス王が最も愛し結婚を望んでいるあのイシスの娘を略奪してやる!!イシスの娘を我が手に奪ってやるぞ!!メンフィス!!なんとしても王宮へ・・・入り込む機会を作るのだ!!」
イズミルは早速宮殿へ入り込むため布商人位見るとして城門にいた
「なんだ!!なんだお前たちは!!」
「異国の珍しい布を商う商人でございます。王宮の女性に美しい布をお買い上げ頂きたく」
揉めあっているかところを見る女性が1人
アイシスの侍女アリである・・・
「おや?あれは商人のイミル。これは…よい。向こうから近づいてきたか…」
さて、マリアと同じく邪魔者であるキャロルとあわせるようにとりはかろうぞ・・・とアリは不適な笑みを浮かべイミルヘ近いた
「お待ちこの旅商人とやら。布を見せておくれ」
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