Throughout the ages | ナノ


▼ 017




キャロルが宮殿へ戻るとメンフィスが待っていた


「キャロル!!お前街に出たそうだな!!」

「黙って行ったことは謝るわ!!でも、そこまで拘束しなくてもいいでしょ!?そんなんじゃマリアにも嫌われるわよ!!」

「マリアに、嫌われる・・・」

「メンフィス王!!」


自分に惹かれていると教えてもらったのにこのままでは嫌われる・・・その言葉に固まるメンフィスをミヌーエは慰めようとしウナスはそんなキャロルに言い過ぎだと注意をした


「キャロル言い過ぎです!!」

「あら、これぐらいがちょうどいいのよ!!」


が、もちろん現在頭にきているキャロルはぷんぷんとその場をさっていった






次の日 キャロルは大人しくマリアの部屋にいた


「マリア早く目を覚まして・・・一緒に早く逃げましょう・・・」

『ん・・・』


キャロルの願いが通じたあのようにマリアは目を覚ました


「マリア!!」

『き・・・キャロル?私・・・』

「貴女、砂漠で倒れたのよ!!目を覚まして本当に良かった・・・」


よほど心配させてしまったのか泣きながら抱きつくキャロルを私も抱きしめ返した


『キャロル心配かけてごめんなさい』

「いいの、いいのよ・・・こうして目を様してくれたんだから・・・・・貴女1週間も眠っててほんとに目が覚めないんじゃないかって不安だったのよ!!」


ごめんなさいという気持ちを込めながらキャロルの頭を撫でてふと気になったことをキャロルに聞いた


『もしかしてキャロルが看病をしていてくれたの?』

「私だけじゃなくてナフテラ。あと・・・・」

『あと?』

「あと・・・・メンフィスよ・・・」

『メンフィスが・・・私の看病を・・・・・・』

「でも、ほとんど私とナフテラよ!!メンフィス看病なんかしたことないから役に立たなかったんだから!!」

『ふふ、ありがとうキャロル』

「どういたしまして」


メンフィスが看病を・・・王であるメンフィスが
妻でもない私をーーーーーと思っているとガシャンッと何かが割れる音がドアの方から聞こえた


『ナフテラさん・・・』

「目が、覚めたのですね?」

『えぇ・・・ナフテラさんにも心配かけてごめんなさい・・・』

「いいのです・・・いいのです・・・・本当に目が覚めて良かった・・・・メンフィス様もそれはそれは心配なされていたのですよ・・・」


というナフテラさんの後ろから驚いた様子のメンフィスがやってきた



「目が、覚め・・・・た、のか・・・・・」

『メンフィス・・・えぇ・・・メンフィス、心配かけてごめんなさい…看病してくれてありがとう・・・』

「マリア!!本当に目が覚めて良かった!!」


メンフィスはこちらに駆け寄って私に抱きついていたキャロルを引き剥がしてから私に抱きついた


「そなたが眠っていた1週間は生きた心地がしなかった・・・」

『メンフィス・・・』

「本当に目が覚めて・・・良かった・・・」


本当に良かったというメンフィスの泣きそうな声に少し胸がちくりとしたけれどキャロルがそれをかき消すように言った


「そうだわ!!マリア、ミタムン王女に会ってあげて!!」

「キャロル、マリアは病み上がりだ明日にしろ」

「あら、メンフィスが決めることではないわ!!」

『ふふ、そうね。キャロル少しの間だけミタムン王女にお会いしたいわ。長い間はメンフィスだけじゃなくてナフテラさん達も怒りそうだから・・・』

「ふふ、そうね!!なら、少しの間だけ。待ってて!!急いで連れてくるから!!」



と出ていくキャロルをおこるメンフィスを私はミタムン王女が来る前になんとかしなければとナフテラさんと目を合わせた










なんとかキャロルたちが来る前にメンフィスを納得させてホッとしている暇もなく私は私が生きていたヒッタイトより前か後かわからないけれどとにかく愛した陛下と血が繋がっているであろう王女を前に自己紹介をした



『初めましてミタムン王女様。私マリアと申します。』

「ミタムンだ」

『火傷はもう大丈夫ですか?』

「・・・・あ、あ・・・そなたが治療をしてくれたとか・・・礼を言う・・・」

『いえ…火傷が治って良かったです』

「・・・・・・・・・・・・・・・」


黙り込んでしまったミタムンん王女にキャロルはいつまで黙っているんだと言ったふに話した


「ちょっ、もっと話すことあるでしょ!?」

「うるさい!!私に命令するな!!」

「なによそれ!!私は親切にいってあげているんでしょ!?」


そんな2人を見て私は微笑ましくなって笑ってしまった


『ふふ、仲がいいのね』

「「よくない!!」」

『ふふ』

「「・・・・・・・・・」」

「メンフィス様が、そなたを好きになった理由がわかった・・・そなたになら負けても仕方がないな・・・」

『え?』

「そなたのような人間は他にはおらぬだろう・・・」

『・・・・・・私は、ミタムン王女もとても魅力的な方だと思いますわ』

「!!」

「ほら、ミタムン王女あの言葉よ!!」

「・・・・・・・・・・・」

『あの言葉?』

「・・・わ、私と友人に…な、って欲しい…」

『もちろんです。よろしくお願いしますミタムン』

「・・・・・・・・・・マリア」

「私もミタムンの友人でしょ?」

「そなたは違う」

「え!?」

「・・・・・・ウソ・・・キャロルも友人」

「びっくりさせないでよ!!」

『ふふ』


結局ナフテラが注意しに来るまで私たちの会話は続いた





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