2/26 22:44  
* 月島 *

「ああもう、なにしてんのさ」
「へ?」
「また唇切れてる」
「だから血の味がしたのか」
「わかってるならちゃんとケアしなよ」
「1回切れちゃうとすぐに切れちゃうよね」
「僕には君が自分で裂いてる様に見えるんだけど」
「あー、ほら、気になっちゃうから、」
「それすぐに治して」
「うーん…頑張ってみるけど、治るかなぁ」
「キスするたびに血の味がするとか、絶対にやだから」




2/9 22:39  
* 月島くんちのお姉さん *

「けーいー!」
「…なに」
「そんな嫌そうな顔しないでよ!」
「姉ちゃんのテンションが高いときは大概良いことがない」
「そんなことないよ!そんなことより明日は午後暇だって聞いたんだけど!」
「暇じゃない」
「部活ないって聞いた!」
「誰情報だろ」
「黙秘」
「あっそ。で?午後部活休みだからってなに?」
「市内までいかない?」
「なんで」
「イチゴのイベントやってるんだって!聞くところによるとショートケーキもあるとかなんとか…お姉ちゃんと行ってくれない?」
「…何時」
「お昼も一緒に食べようか」
「うん」
「じゃあそのまま向かった方がいいから、駅で待ち合わせよう」
「わかった」
「あ、山口くんも呼んでいいよ」
「いい」
「そう?じゃあ明日、部活終わったら連絡してね」
「ん」


(ショートケーキ食べたすぎてつらい)





1/31 22:15  
* 赤葦 *

「あ!みてみて!」

見上げると赤い月が少し欠けていた。

「月食ですか?」
「そう。ブルームーンとスーパームーンと皆既月食が重なったの」

そのあともあーでこーでとなにやら説明してたけど、あいにく俺にはよくわからなかった。要約するととにかくすごいことらしい。

「すごいねぇ」
「そうですね」

口を開けて月を見上げる先輩の腕を引いて帰路を歩く。
今頃こうして空を見上げてる人がどれくらいいるんだろうか。

「冷えるから早く帰りますよ」
「はぁい」

返事は来れど、視線は空から戻らない。

「口開いてますよ」
「んぅ」

言えば閉じるけど、またすぐに開く。
このまま歩いてるとそのうち転ぶだろう。そうなる前にどこかで止まった方がいい。
たしかこの先に小さい公園があったな。

「ココアでも買いましょうか」
「ん」

多少寒さはあるけど、缶をカイロにどこかに座って、じわりじわりと削れていく月を見上げるのも悪くない。

今日だけは、寒さを言い訳にいつもより近い距離で座ってみよう。



(本当は梟みんないたんだけど、1回消えたからもうやめた)
(しかもこれ、この後でもいつでもいいけど狭いからとかいって絶対距離積めて座るよね)
(ズルい奴だ)
(たぶん片想いしてるんじゃないかな)




1/11 00:49  


「いっぱい食べる君が好きー…なんだっけ…トマトとケチャップ〜」
「トマトどんだけ好きなんだよwww」
「え、本当になんだっけ」



(マジでなんだっけ)




1/2 16:34  
* 瀬見 *

「あっつ」
「やけど気を付けろって言ったべ」

初詣の帰り、お母さんが作ってる煮込みが美味しそうでつい寄り道。

「よく兄ちゃんが作ってるけどさ、お母さんが作ってるよりうまく感じるよな」
「私屋台ってだけで美味しく感じる」

新年独特の空気感に、英太と二人。
いつもと違ってふわふわした感覚になるのも仕方ないってものだ。



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