* 月島 *
「私ね、月島の「凡人には〜」ってやつ、結構好き」
「は?」
「凡人ってことはさ、平凡な人ってことでしょ?特別どこか突出して良いわけでもなく特別どこかが劣ってるわけでもない、極一般的」
「まぁ」
「私それが好きなんだー」
「キミ、変わってるって言われるでしょ」
「それは月島も同じでしょ?」
「僕ほど何もない凡人はいないデショ」
「どこが!どんな状況でも冷静に最短で最適なルートを導き出す優れた判断力を突出したと言わずしてなんと言うか!」
「別にそれくらい普通だし」
「それにさ、いくら月島がバレーで食べていくつもりがなくても、その身長はただ望んだところで手にはいるものじゃない」
「それはそうかもしれないけど」
「自分の優れたところなんて、自分じゃわかんないんだよ」
「だからさ、凡人にはって言って、自分の事を諦めないでよ」